お金についてQ&A 17
普通の生命保険と銀行のモーゲッジ保険
Q: 最近、銀行からモーゲッジを借りてCondoを買いました。 その時、モーゲッジ保険に入ることを勧められ、わからないままに、もしかして、モーゲッジを貸してくれないかもと心配になり入りました。その後、友達から、普通の生命保険のほうが良いと聞きました。どういうふうに違うのでしょうか。
A: 家やコンドを買う時、銀行から勧められたまま、モーゲッジ保険に入る場合が多いですが、それに入らないとモーゲッジが借りられないということはないです。銀行はモーゲッジの貸し手なので、銀行をProtectするために、モーゲッジ保険に入るのを勧めますが、強制ではなく、それに入る必要も全くないです。入らないからといって、モーゲッジをキャンセルされることもないです。各種の生命保険を比較検討し、自分の状況に一番合った生命保険に入るのがいいです。モーゲッジ保険のように、配偶者の死亡時、ただモーゲッジが支払われるだけでは、家族への保障がありません。万一の場合、家族が同じ生活レベルを保つには、いったいいくら必要なのか、必要額を計算し、それに最適な生命保険、病気保険に入ることが不可欠です。
よくいわれるように、生命保険、病気保険は、健康で元気な時(それを必要としない)時に入るものです。それらが、必要になった時(糖尿病、高血圧等で健康が損なわれたら)、割増保険料をとられたり、もう保険に入れなくなったりします。保険は必要でない時に、将来への安心のために入るものです。火災保険も火事になった後で、入っても遅いですよね。
*銀行を守らないで家族を守ろう
普通の生命保険 (Individual Life Insurance) 家族を守る保険 |
モーゲッジ保険 (Creditor Insurance) 銀行を守る保険 |
個人が保険の所有者でコントロールできる 保険の種類(掛け捨て、終身保険等)、保険期間も自分で選べる |
モーゲッジを貸している銀行が保険の所有者でコントロールする(Credit Cardにかける保険と同じ) 保険期間はモーゲッジの期間だけ |
個人が家族の生活保障のために入る |
銀行が貸付けたローンを守るための銀行所有のGroup 保険 |
保険加入時に健康診断があるので、non smoker、健康優良の人には割り引きがあるので、保険料が安くなる、モーゲッジ保険より、一般的に30-50%安い(合計$10,000近く安くなる) |
保険に入るための健康診断がなく、smoker、 健康状態の悪い人もだれでも入れるので、保険料が高く設定されている |
契約時、受取人を自分で決められる 死亡時、受取人に保険金が支払われ、保険金をどのように使うか自由に決められる (モーゲッジの支払い、家族の生活保障、子供の教育等、必要に応じて決められる)何に使ってもいい |
受取人はモーゲッジを貸している金融機関だけ、 モーゲッジの残高だけ支払われる(家族の生活保障や必要な資金はでない)モーゲッジ支払い終了後は保険はなし |
保険料は一定で、保険所有者しかキャンセルできない |
貸し手の銀行がかってに保険料を上げたり、キャンセルすることもできる |
最初にかけた保険金額がおりる
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モーゲッジの残高は減っていくが、保険料は一定(残高が$5,000なら、保険料は一定でも、死亡時$5,000しかでない) |
夫婦、各々かけれるので、片方の死亡時、保険金がおり、また残った方の死亡時、保険金がおりる |
モーゲッジをカバーする保険なので、夫婦の片方が亡くなった場合はモーゲッジの支払いはなくなるが、モーゲッジ保険も終了 |
事故死亡特約、傷害保険料支払い猶予、子供保障等の各種特約を付けることができる |
特約を付けることはできない |
家を移っても保険に影響なし |
家を売ったり移ったら、保険は終了 |
掛け捨て保険を終身保険に変更可能 |
掛け捨てだけ |
従って、普通の生命保険に入ったほうが断然、お得ではるかに良いということになります。
Case 1
夫ジョン41才、妻ケイト41才、共働き、二人の子供、$300,000のモーゲッジ。
夫のジョンが急に建設現場で亡くなった。銀行からのモーゲッジ保険だけしかかけてなかったので、モーゲッジは全部支払われたが、残された家族への何の保障もない。夫の収入がなくなり、二人の子供を抱えて、ケイトだけの収入では足りない。子供が大きくなるにつれ、ますます家計は苦しくなるいっぽう。普通の生命保険をかけていれば、保険金でモーゲッジの一部を支払ったり、保険金を投資に回して、それから少しずつ生活資金を取り出す等、自分で保険金をどのように使うか決めることができる。
Case 2
ビルとマリーは各々個人で$250,000ずつの生命保険をかけている。
交通事故でマリーが死亡し、ビルは大けがをし車いすの生活となった。
マリーの死亡保険金$250,000で、ビルは家のモーゲッジ全部$150,000を返金。働けなくなったビルは、手元に残った資金$100,000を介護、生活費にあてている。それがなくなったら、家を売って介護費用や生活費にするつもり。ビルの死亡時には$250,000が子供たちにいくので安心。もし、モーゲッジ保険だけに入っていたら、モーゲッジの残高$150,000が銀行に支払われるだけで、働くことができなくなったビルには何の保険金もなく、介護費用もなく、どうなっていたことでしょう。また、ビルは、障害者となったので、もう生命保険には入ることはできないので、ビルの死亡時、子供たちに何も残すこともできないが、普通の生命保険をかけているので、ビルの死亡時、子供たちに$250,000がおりる。
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