お金についてQ&A 20
Q & A 20 遺産相続時の税金を生命保険をかけて軽減する方法
Q: 私の友人の、資産家の両親が亡くなり、その最後の税金を払うため、友人は不動産を売って払わないといけないとこぼしていました。非常に良い物件で売りたくないとのことですが、税金を払うためには仕方がないといっています。売らなくても済むような、何か良い方法はないのでしょうか。
A: 非常に良く使われる方法で、一般的なのが生命保険で遺産を守る方法があります。
それには以下の利点があります。
1. Probate(遺言検証)なしに死亡保険金が迅速に受取人に支払われる。
2. 積立金部分が老後の収入として使える。
3. 遺産相続時、親の財産の税金を払うため、不動産を売ったりしなくても、死亡保険金で税金を払える。
4. 終身保険の積立金は非課税で増える。
5. Creditor protectionがあるので、生命保険金、積立金は債権者から差し押さえられない。
Case 1
ジョー60才とアリス60才はふたりとも大会社の重役で3人の子供がいます。 二人ともRRSP, TFSAはMaxでしており、株、債券Segregated Fundに合計$2million、また、セカンドハウス、コテッジ、レンタル物件もあり相当の資産を築きました。この快適な生活レベルを子供、孫たちにも引き継いでもらいたいと望んでいます。
Estate Plannerと話したら、彼らの死亡時のTaxが$1million以上になると聞きショックをうけました。株、債券、不動産物件のCapital Gain(売買益)税も27%になります。
彼らの死亡時、税金を払うために、子供たちが不動産を売らなくてよいように、$1millionの終身保険をかけることにしました。
10年間支払いの終身保険の保険料は毎年$25,000ぐらいです。
夫婦の死亡時、この死亡保険金$1millionで税金を払えるため、子供たちは不動産を売る必要がないので安心です。
Case 2
会社経営のボブ60 才とサラ 58才は二人の子供がいます。夫婦には毎年$30,000の余剰資金があります。Financial Advisorは “これを普通に投資したら、毎年、課税されますが、これを毎年、終身保険に入れたら以下の利点があり、この死亡保険金で、子供たちは夫婦の資産、不動産を処分しなくても税金が払え、なおかつ、かなりの現金も手元に残る” とアドバイスしました。
1. 毎年$30,000は課税される普通の投資信託への積立から、非課税の終身保険の保険料になります。
終身保険の積立金は非課税で貯まり、死亡保険金もそれにつれ増え、死亡保険金は受取人に非課税で支払われます。
Non-Registered投資 |
終身保険(Whole Life Joint last to die) |
$30,000 を20年間 毎年固定利子年率2.5%で貯蓄 元本合計$600,000 |
年$30,000の保険料を20年間払う 保険料合計$600,000 |
開始後すぐ死亡したら$30,000がはいる |
開始後すぐ死亡したら$892,000の保険金がはいる |
30年後の貯蓄額$1,005,000 |
30年後に夫婦とも死亡時の保険金$2,160,000 |
30年後の貯蓄額$1,005,000 |
30年後の積立金額$1,582,000 |
30年後に夫婦とも死亡時の死亡保険金は$2,160,000で、非課税で受取人の子供たち2人にいきます。
死亡保険金はProbate(遺言検証)の中に入りません。
終身保険の積立金、死亡保険金はボブとサラの会社がつぶれたり、訴えられたとしても債権者から保護されています。
いくら子供たちが死亡保険金を受け取ったかは完全な非公開でだれにもわかりません。
ボブとサラの財産を減らすことなく、子供たちにこのお金が引き継がれるので、安心して老後をくらせます。
このように、保険会社のSegregated Fundや終身保険を遺産相続の中にいれると、遺産相続が迅速に効果的に行われ、より大きな額の遺産を受け取ることができます。
*遺産相続に関してお気軽に何でもお尋ねください。
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