金の相場が上昇

Q: 前回の記事で英国のEU離脱決定後、金(Gold)相場が上昇し始めたということが書かれていました。それで、ぜひ金に投資したいのですが、どうしたらよいでしょうか?

英国のEU離脱問題で世界経済の不透明感が高まり、安全資産として、金(Gold)が上昇しています。金もそうですが、それ以上に騰勢をめているのが、銀相場です。現在、1トロイオンス(31g)の金価格はUS$1,350、銀は  US$20。金は年初来、20%じりじり上昇、銀は年初来40%と急上昇し、2年ぶりの高値を付けています。銀は歴史的な割安感が強く、どこかの国が買い占めているとのことで、まだまだ上昇が続くと見られます。

世界の金の保有量は16万トンと言われ量にするとオリンピックプール3杯分程度となり金の埋蔵量はまだ、7.5トンほどある推定され、現在のペースで掘れば、25年で掘りつくされる計算です

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米ドルの世界覇権対抗馬として欧州勢が団結、ドルに替わるべくユーロは、1999年華々しデビューしました産油国も一時は決済をユーロで要求するほど強勢を誇りましたが、17年経った今、ユーロは存亡の危機に瀕しています。ずっと戦争を繰り返してき仲良く、同じ通貨を使うことで領域内経済力も活性化さたのですが、経済格差のある国まで次々入りだし、身分不相応の共通通貨を持つにいたりほころびが出始めました。また、英国はユーロ通貨圏には入りませんでしたが、東ヨーロッパからの移民が押し寄せるにいたり、国民は離脱を決意しました。結局、EU,ユーロはユートピアだったのでしょう

欧州債務危機、英国EU離脱でユーロは売られるばかり。円は今は買われていますが、長期的には災害と高齢化、国家財政破綻で暴落するかもしれません。スイスフランは高くなりすぎ、ユーロにペッグし、世界には安心して買える通貨がなくなりました。余りにも巨額なお札が乱発されたため、紙幣の価値が下がり、リスクヘッジとして金が買われています

投資資金が米ドル、米国債に向かい、金、銀の現物資産にシフトし、金は唯一の将来のインフレヘッジとみなされ今後も上昇が予想されます

hand holding coins and build coin graph

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金本位制がくずれて45年、経済が行きづまればお金を印刷し、お札が垂れ流された結果、より高いリターンを求めて世界中をかけめぐり、あちこちでブーム/バストを引き起こす。行き場のないお金が金、銀に向かうという構図です

米国は唯一の世界の基軸通貨としてドルの増刷を続け、ドルにかわる通貨がないので、ドルの地位は揺るぎなく、ユーロにはそれを支える強大な国家権力がないのが弱点です。金5千年の歴史、米にはドル200年の歴史と世界一の軍事力があり、その上、旧共産圏、中東もドル体制に組み込まれました。米は財政、貿易の赤字を垂れ流し、その結果としてドルが世界に流出し、新興国、特に中国の経済成長を助けました

欧州の不透明感が続く限り、ドルやユーロが売られ、破綻懸念とは無縁な金、銀に資金が流れ込む動きが続くと見られます

新興国が外貨準備として年間500トン前後の金を購入しており、これが金価格の長期上昇トレンドを支える要因で、インド、中国の2カ国で年間金生産量2800トンの6割買い占めます金は短期的には乱高下を繰り返しながら長期的には右肩上がりのトレンドが続くでしょう高値になると欧米の投資家が売りを出し、アジアの実需が押し目で買いを入れるというパターンです

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数年後には日本の債務危機が世界の金価格を左右する時代が来るかもしれません円の暴落には保有は有効なリスクヘッジだと考えられます

世界中どこでも売れ、ドルなどの通貨に替えられ、「世界に通用するおカネ」として普遍的な価値を持っており株式、債券は“紙くず同然”になる得るリスクがありますが、金の価値がゼロになることはないです。逆に永遠の輝きが増す安全資産というのが最大の魅力

金投資のポイントは短期的には金のETF購入、長期的には金現物保有か金、資源物の投資信託での資産運用がお勧めですカナダ政府発行のメーブルリーフ金貨純度99.99%で世界一の流通量があ、信用があるので、それを集めるのもいいです。また、金が高くて手がでないという人には、銀貨、銀現物、銀ETF、銀鉱山株を買うのも投資妙味があります

世界的に有名な投資家のソロスは、最近、金の現物と金鉱山株に絞って資金を移しているといわれています。

生活費調査

カナダ統計局が生活費に関する調査によると、9月末の生活費が前の月と比較して1.1 パーセントから1.3 パーセントに上昇したと言う事です。

原因としてカナダドルが安いことから輸入食料品、特に肉や野菜、果物の急騰が要因の一つであると専門家は、分析しています。ガソリン価格は、まだ安いと言うことです。

 

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お金について〜投資アドバイザーQ&A〜

”英国のEU離脱派の勝利により、マーケットは動揺し、ショック波に揺れています。事前予想で、残留とたかをくくっていたトレーダーたちは慌てふためき、市場は大荒れですが、これは実体経済の危機ではなく、政治的な問題なので、市場は比較的短期間で落ち着くと見られます。こういう時は、マネーは安全な資産にいき、金相場がすでに上昇し始め、逃避先として、円と米国債も買われています。”

 2月21日、英国のEU残留に向けた改革案をめぐり、キャメロン英首相はEUと合意にこぎつけた。今度は、英国民が6月23日に行われる国民投票で、EUに残留するか離脱するかの意思を示す番である。写真は英国旗(左)とEU旗。ロンドンで17日撮影(2016年 ロイター/Toby Melville)

2月21日、英国のEU残留に向けた改革案をめぐり、キャメロン英首相はEUと合意にこぎつけた。今度は、英国民が6月23日に行われる国民投票で、EUに残留するか離脱するかの意思を示す番である。写真は英国旗(左)とEU旗。ロンドンで17日撮影(2016年 ロイター/Toby Melville)

Q: ある銀行のMutual Fundで10年間運用していますが、ほとんど伸びていません。Canada Natural Resource fund、Canada Equity fund、Canada Equity Growthfund等、カナダの株式ばかりに入っています。銀行の担当者もよくかわります。将来が不安なので、もっと投資を伸ばしたいのですが、どうしたらよいでしょうか?

カナダの天然資源(Resource)ファンドは以前は確かに良かったです。5、6年前、ある投資信託会社の同ファンドは年率40%の利回りをあげ、有名なファンドマネージャーはもてはやされ飛ぶ鳥を打つ勢いでした。それが、ここ数年、Resource fundは運用成績が悪く見向きもされなくなりました。中国経済の減速や原油の下落で、ここ数年、資源国のオーストラリア、カナダはかなりの打撃を受けています。しかし、英国EU離脱で安全資産として、Goldが買われており、カナダの資源ファンドも底をつき反発してきています。カナダ株では銀行等の金融物が安定して良いです。

投資アドバイザーの仕事は、マーケットは日々、変わるので、マーケットの動向をいつもみて、ファンドをSwitchしたり、世話しなければいけません。ほったらかしではダメです。

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歴史的には株式での投資が一番、成長性が高いです。人はお金なしでは生きていけないので、それを増やしていくのは非常に大事です。投資はお金を運用し、お金に働いてもらうことにより利益を得ます。お金を運用せず、ただ、預貯金に入れていると、今は超低金利なので、お金は増えるどころか目減りします。預貯金に入れっぱなしの人たちと、お金を上手に投資、運用して資産を増やしている人たちとの富の格差が開いています。

投資は利益を生むために、多少リスクはあるが、預金以上のリターンがでるわけです。

分散投資でリスクを減らすのは非常に重要です。カナダ物のファンドだけにいれないで、お互いにリスクを補完する他の国(US, Global)のファンドにも入れ、また、Bond(債券)ファンド、Balanced (株式、債券両方)ファンドも組み込み分散投資します。

カナダの国土は世界2番目に大きいですが、GDP は世界中で3%しかなくマーケットは小さいので、カナダ物だけにいれててはリスクが大きいので、欧州債、国債、US株式、US国債ファンド等に分散投資しリスクを軽減したほうが良いです。USは景気が良いので金利を上げてきており、企業業績も好調でUSファンドは堅調です。英国のEU離脱で、マーケットが急下落した今は、絶好の買い場です。

リーマンショック以来、世界の中央銀行は金融緩和を推し進め、お金を刷りまくり、過剰なマネーは株式、債券、不動産市場に向かい、軒並み上昇し、それで儲けた人も多いです。

ユダヤの教えに3分の1を土地に、3分の1を商品(金、銀、銅、穀物)、3分の1を現金でとあります。お互いリスクを補完する投資に分散し、また、地政学的にも、日本だけでなく、海外に資産をシフトすることも大事です。日本人はほとんどの資産を日本国内の銀行の預貯金で運用していますが、他国は国民の多くが投資信託等で運用して順調に資産を伸ばしています。米ドルにもシフトすべきで、将来、カナダドル、円では何も売ってくれませんが、米ドルなら世界中どこでも何でも買えます。

米金利は今後、利上げをしてき、ドル高が進むので、将来的にもUSドルをもっていたほうが安全です。また、金(Gold)の現物、金(Gold)ファンド、ETFファンドを買うのもおすすめです。

Gold bars

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金は数年前、1オンス$1900まで上昇し、今は$1,300ぐらいに下がっているので、押し目買いのチャンスで、投資家たちは金買いに動いています。金融緩和でお札がだぶつき、紙幣の価値が下がっているので、リスクヘッジ(逃避先)として金がまた徐々に買われだし、ETF, 金地金への投資が徐々に伸びています。英国、EU離脱が決定し、安全への逃避で、金(Gold)が上昇しだしています。

「絵は燃える。陶器は壊れる。女は逃げる。金(ゴールド)は残る」の格言があります。

金投資は金利がつかないのが弱点だといわれていますが、今、史上最低金利のには、金の魅力が高まり分散投資の一部として、金(Gold)を組み込むことも重要です。まして、日本、EUはマイナス金利を導入し、また、英EU離脱で、世界経済への不安感が強まっており、金投資は将来への資産の安定化を図るために非常に重要だと思われます

今は買われていますが、将来、災害、高齢化、国家財政破綻で暴落するかもしれないといわれており、金保有は有効なリスクヘッジだと考えられます。